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乳癌検査の読影枚数をAIで2/3に削減、FDAが承認

2019年11月18日(月)

米食品医薬品局(FDA)のNews Releaseから、IT、ゲノム医療などテクノロジーに関連する情報をピックアップしてお伝えします。

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医療機器メーカーのHologicは11月12日、乳癌検査で得られる高解像度3Dデータから放射線科医が読影するべき領域を効率的に抽出する技術「3DQuorum Imaging Technology」がFDA(米国食品医薬品局)の承認を受けたと発表した。このシステムにより、放射線科医によるデジタル乳房トモシンセシス(DBT)検査の解釈時間が大幅に削減できるという。

3DQuorum Imaging Technologyはまず、DBT検査により得られた乳房の高解像度3Dデータを再構築し、厚さ6 mmの「SmartSlices」を作成する。その上で、「Genius AI」とよばれるシステムによって、SmartSlicesの中で臨床的に重要な領域を抽出する。その結果、3DQuorum Imaging Technologyは画質を損なうことなく放射線科医が確認する画像の数を減らすことにつながり、読み取り時間を短縮する。これまでの試験によると、3DQuorum Imaging Technologyを用いることで、放射線医が読影する3D画像の枚数は66%削減され、毎日の画像解析時間において、平均1時間短縮できたという。

HologicのBreast & Skeletal Health領域の部門長であるPeter J Valenti氏は今回の発表について、「3DQuorum Imaging Technologyによる読影時間の大幅な短縮は、放射線科医の生産性の向上をもたらす。今後、数年間で3DQuorum Imaging Technologyはがんの検出にさらに革命をもたらすだろう」と述べる。

FDA

3Dquorumのイメージ画像。プレスリリースより

宮内 諭

宮内 諭 m3.com編集部