日立製作所はフランスの総合がんセンターであるレオンベラールセンター(リヨン)と、がんの診断や治療の効率向上に向けた研究を共同で推進することに合意し、このほど研究施設「日立リヨンラボ」を設立した。磁気共鳴画像装置(MRI)などの医療画像データを人工知能(AI)が解析し病変部位を指摘する画像診断支援や、ゲノムデータの分析結果から放射線治療の効果を予測する新しい技術の研究開発に取り組む。
レオンベラールセンターは、フランスに20施設ある総合がんセンターの一つ。放射線治療など、がん患者に対する最先端の診断と治療を提供しており、画像データやゲノムデータを含む患者データを長期間にわたって蓄積している。
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