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内視鏡外科手術支援システム、国がん・オリンパスなどが開発へ

2019年10月28日(月)

オリンパスは10月25日、AI(人工知能)を活用して内視鏡外科手術を支援するシステムを開発すると発表した。日本医療研究開発機構(AMED)の補助事業に採択され、国立がん研究センター東病院、大分大学医学部、福岡工業大学情報工学部、東京大学大学院工学系研究科との共同研究で、2024年度以降の実用化を目指す。AMEDの補助事業の研究開発機関は最長で2023年度まで、AMEDからの助成額は約42億円。

開発するのは「外科手術のデジタルトランスフォーメーション:情報支援内視鏡外科手術システム」。内視鏡外科手術の術者間や施設間の治療成績の格差解消に向け、手術の質の均てん化などを進めるのが狙い。

開発するシステムは判断支援を担う「情報支援内視鏡外科手術プラットフォーム」、視野操作支援を担う「自律制御内視鏡システム」、処置具操作支援を担う「自動制御処置具システム」からなる。研究開発体制は、「情報支援内視鏡外科手術プラットフォーム」はオリンパス、国立がん研究センター東病院(代表研究者:伊藤雅昭大腸外科長)、大分大学医学部(代表研究者:猪股雅史教授)、福岡工業大学情報工学部(代表研究者:徳安達士教授)が担当、「自律制御内視鏡システム」はオリンパスと国立がん研究センター東病院が担当、「自動制御処置具システム」はオリンパスと東京大学大学院工学系研究科(代表研究者:佐久間一郎教授)がそれぞれ担当する。

長倉克枝

長倉克枝 m3.com編集部