インテージヘルスケアなど3社は9月17日、3社が開発したAI創薬プラットフォームを用いた国内大手製薬企業との共同検証で、AIが提案した化合物を実際に合成した結果、新規骨格で高い活性を持つ化合物を得ることができたと発表した。AIが化合物をデザイン・提案するところまではあるが、化合物を実合成できたケースはほとんどないとみられる。この製薬企業はすでに技術移転を受け、社内での活用を進めている。
同プラットフォームは「Deep-Quartet(ディープカルテット)」と呼称する。製薬企業などに所属する有機合成化学者(メディシナルケミスト、以下メドケム)がもつ化合物をデザインするノウハウなどをAI(人工知能)が深層学習・機械学習し、新薬になり得る候補化合物を提案してくれるというもの。メドケムが持つ技術や勘どころをAIが学習してくれる。Deep-Quartetはインテージヘルスケア、理論創薬研究所、アフィニティサイエンスの3社が開発した。
また、インテージヘルスケアなど3社はこの日、同プラットフォームの更なる技術開発を独自に進め、がんや免疫疾患領域をターゲットにした2つの自主開発プロジェクトで高活性化合物を得ていることも明らかにした。
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