がん研究会有明病院(東京都江東区)と医療ベンチャーのAIメディカルサービスは、内視鏡画像から胃がんを高精度に検出する人工知能(AI)による画像診断支援システムを開発した。2296枚の内視鏡画像をわずか47秒で分析し、6ミリメートル以上の胃がんを98%の精度で検出することができた。また静止画だけでなく、動画でも胃がんを検出できることを確認。内視鏡検査の際にリアルタイムで胃がんの場所を特定できるようになる。成果は医学誌『Gastric Cancer』オンライン版(2018年1月18日付)に掲載された。
開発したのは、がん研究会有明病院の平澤俊明・消化器内科副部長と、AIメディカルサービスCEOで、ただともひろ胃腸科肛門科(さいたま市南区)院長の多田智裕氏ら。まず内視鏡画像1万3584枚について内視鏡医が胃がんの病変の範囲に印をつけて教師用のデータを作成。この教師データを使ってディープラーニング(深層学習)システムに学習させることで、内視鏡画像から自動的に胃がんの病変を検出できるようにした。この開発したシステムで患者69人の2296枚の内視鏡画像を分析させたところ、微小な病変も含め胃がん病変を92.2%の精度で検出することができた。また直径6ミリメートル以上の病変に限ると精度は98.6%だった。最終的な診断は医師が行うが、診断の支援としては十分な精度という。これらの分析にかかった時間はわずか47秒だった。
さらに研究チーム同じシステムを使い、内視鏡動画でもリアルタイムに胃がんの病変を自動検出できることを確認した。「検診の内視鏡画像のダブルチェックに使えるほか、医師が内視鏡検査をする際に胃がんの位置に印をつけて医師に注意を促すといった用途を想定している」(多田氏)という。今後は改良を進め、内視鏡検査の診断支援システムとして実用化を目指す。
テスト著者A 医師
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